イカを安全に食べるために知っておくべき“食べてはいけない部分”とは?
1. イカは美味しいが注意が必要な食材
イカは日本の食卓でもなじみ深い海産物であり、刺身、天ぷら、煮物、炒め物と、様々な料理に使われます。その味わい深さと栄養価の高さからも、多くの人々に愛されてきました。
しかし、イカは同時に、調理の仕方や部位によっては食べてはいけない部分が存在する食材でもあります。間違った処理をしてしまうと、寄生虫による健康被害や食中毒を引き起こす可能性もあるため、正しい知識を持つことが大切です。
特に最近では、家庭での調理やアウトドアでの自家調理ブームにより、加工前のイカを扱う機会が増えています。そうした状況下では、事前に「食べてはいけない部分」についての正しい情報を持っておくことが安全に美味しく食べるための第一歩になります。
2. 食べてはいけないイカの部位とは?
一般的に、イカの以下の部位は食べない方が良いとされています:
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内臓(特に肝臓や腸)
→ 汚れや重金属が蓄積されている可能性があるほか、寄生虫の温床になりやすい。 -
墨袋
→ 一部の料理では使われるものの、素人が取り扱う際には破裂して他の部位を汚すリスクあり。 -
硬いくちばし(カラストンビ)や目玉
→ 食用に適しておらず、物理的に硬いため消化不良やケガの原因に。 -
皮や吸盤の先端(特に古いもの)
→ 新鮮でない場合は食感や風味に劣り、雑菌が繁殖していることもある。
特に内臓は、アニサキスなどの寄生虫が潜んでいる可能性があるため、生食は絶対に避けるべきです。
3. アニサキスと食中毒のリスク
イカに限らず、海産物に潜む寄生虫として代表的なのがアニサキスです。アニサキスは、白くて細長い糸状の虫で、人間が食べてしまうと胃や腸の粘膜に潜り込み、激しい腹痛や嘔吐を引き起こす「アニサキス症」を発症します。
特にイカはアニサキスの寄生が比較的多いとされる魚介類の一つです。内臓に寄生していたアニサキスが、死後時間の経過とともに筋肉部位(刺身にする部分)に移動することもあるため、新鮮なうちに内臓を取り除くことが重要です。
アニサキスの予防方法:
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冷凍処理(-20℃で24時間以上)
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中心部まで加熱(60℃以上で1分以上)
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内臓は早めに除去
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目視で確認し、怪しい部分は切除
生で食べる場合は、業務用でしっかりと処理されたものを選びましょう。
4. 安全に食べるための調理・保存のポイント
イカを安全に食べるためには、以下のポイントに注意しましょう。
■ 保存方法
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購入後はなるべく早く冷蔵または冷凍保存
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長期間保存する場合は冷凍処理がおすすめ
■ 調理の注意点
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内臓を破らないように取り出す
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墨袋は丁寧に切り取り、周囲を汚さない
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しっかりと加熱することで寄生虫や菌を死滅させる
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生食するなら「生食用」と表記のあるものを使用する
市販の冷凍イカ製品や調理済み加工品は、基本的に安全性が確認されていますが、家庭で丸ごと調理する際はとくに注意が必要です。
5. 実際にどう選び、どう調理すればいいのか?
■ 新鮮なイカの見分け方
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目が黒く透き通っている
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表面にハリとツヤがある
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匂いが少なく、生臭さがない
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墨袋が破れていない
■ 調理の流れ(例:刺身)
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手早く内臓を取り出す(内臓には触れないように注意)
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皮を剥き、胴体を丁寧に洗う
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よく観察して異物や虫がいないかチェック
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必ず冷凍処理をしてから使用する(生食の場合)
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カットして盛り付け
また、天ぷらや炒め物にする場合は加熱することで安全性が高まります。自分で調理する場合は、基本的に内臓は食べずに捨てるのが無難です。
✅まとめ
イカはとても美味しい食材ですが、「すべての部位が安全に食べられるわけではない」という点を忘れてはいけません。特に内臓、墨袋、くちばし、目玉などは注意が必要です。
また、アニサキスのような寄生虫による健康被害を防ぐためには、正しい処理と調理、保存方法が求められます。安全に楽しむためにも、“イカの危険な部位”についての正しい知識を持ち、食材選びと下処理を丁寧に行いましょう。

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